1250年の伝統を守りながら、今を呼吸する信楽焼の専門店。
美しさの中に素朴さと温かさを併せ持つ、土物の器を作り手から使い手へのプロデュースします。
日本六古窯のひとつである信楽焼を産地より、窯元から全国にお届けいたします。
信楽焼で心和むやすらぎの空間を。。。
和にonするくらし・和をonするくらし 始めてみませんか?*
信楽焼は、長い歴史と文化に支えられ、この地の伝統的な技術によって今日
に伝えられ、日本六古窯のひとつに数えられています。
信楽焼は、中世末期頃より穴窯によって壺、甕、擂鉢などの焼き物づくりが始め
られ日本独自の陶器産地としての歴史が展開してきました。
信楽焼の特徴は、信楽特有の土味を発揮して、登り窯、穴窯の焼成によって得
られる温かみのある火色(緋色)の発色と自然釉によるビードロ釉と焦げの味わいに
特色づけられ、土と炎が織りなす芸術として“わびさび”の趣を今に伝えています。
信楽焼ならではの素朴さのなかに、日本人の風情を表現したものとして、室町・桃
山時代以降、茶道の隆盛とともに「茶陶信楽」として茶人をはじめとする文化人に親
しまれ、珍重されてきたのもその所以といえるでしょう。
江戸時代には、商業の発達にともない、茶壺をはじめ、土鍋、徳利、水甕などの日
常雑器が大量に生産され、明治時代には、新しく開発された「なまこ釉」を使った火
鉢生産がはじまり、一躍全国の需要をまかなうほどに大きな成長を遂げました。
その他、神仏器や酒器、茶器などの小物陶器や壺、火鉢などの大物陶器が生産
され、質量ともに大きな発展を遂げていきました。
昭和の時代に入り、30年代後半から40年代にかけては、高度経済成長により電気
や石油暖房器具の開発・普及の中で、生活水準が向上するなど生活様式の変貌に
ともない、信楽焼も火鉢の需要が減退するなど一大転機に見舞われました。
しかし、伝統技術と職人の智恵が火鉢の技「なまこ釉」を取り入れた植木鉢を誕生さ
せ、高級盆栽鉢や観葉鉢が生産の主力となり、高い評価を受けるに至りました。
その後、水甕、種壺、茶壺、茶器、徳利、火鉢、植木鉢、花瓶など大物から小物に
至るまで信楽焼独特の「わび」「さび」を残し、今日に至っています。
現在信楽では、植木鉢、食器といった日用陶器や建築用タイル、陶板、タヌキ、傘
立て花器、茶器、庭園陶器などが生産され、私たちの生活に根ざした
陶器が造られ、需要に対応した技術開発が行われています。
信楽の土は、耐火性に富み、可塑性とともに腰が強いといわれ、「大物づくり」に適し、
かつ「小物づくり」においても細工しやすい粘性であり、多種多様のバラエティーに富んだ
信楽焼が開発されています。
信楽は、奈良、山城などの畿内と東海地方とを結ぶ交通路でもあり、茶湯の中核とし
て発展した京、奈良に近いことから、後に茶陶信楽焼が発展した大きな要因と考えられ
ています。また、焼き物に良好な陶土が豊富にあり、陶工たちにとっても理想郷だったと
いえましょう。
信楽の優れた陶土を活かし、伝統技術を駆使し、生活にうるおいとやすらぎを与え、さら
に新しい陶芸文化を創造するために、その伝統と歴史を基盤に世界に誇る陶都信楽を目
指しています。
信楽焼は、昭和51年(1976)に国から伝統的工芸品の指定を受け今日に
至っています。
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